京都初心者が訪れる、香りの店5店

京都で廻った「香」に関するお店を備忘録的に。私が訪れた2018年7月現在の店舗情報なので、訪れる際は公式サイトで場所や営業時間などチェックしてみてくださいね。

アロマじゃなくて、香

ここ数年、思い出すように行っているお香作り。オランダでは空気が乾燥しているせいか、ぼろぼろっと崩れてしまう。お香についての知識を増やしたいのと、自分自身と「日本の香り」というテーマで考えを深めたいと感じていたので、今回京都では少ない空き時間をほぼ、香の店で費やしました。

とはいっても土地勘もなく、今回は中心部しか回ることができなかったので、次回の京都旅への備忘録も兼ねて、記しておきたいと思います。


祇園祭の真っただ中!

山田松香木店

京都御所からほど近い住宅街の中に位置する山田松香木店。聞香や調香を体験できたり、オーダーメイドで香りを作ってもらえたりするお店でした。地元の方と思われるお客さんがひっきりなし。本格的な香道の道具はもちろんですが、数百円のカジュアルなお線香や練り香(クリーム状になってる)もありました。とにかく品数が多くて、目移りしてしまう。

山田松香木店
京都府京都市上京区勘解由小路町164( 室町通下立売上ル)
本店:TEL 075-441-1123
営業時間:10:00~17:30

株式会社 山田松香木店の公式サイトです。香を知り、香を楽しむための情報から聞香体験等のコンテンツ、販売店舗・オンラインショップのご案内などを掲載しています。

香老舗 松栄堂

日本のあちこちにも支店をお持ちの松栄堂。2018年夏、薫習館という新しい香り体験施設がオープンしたとのことで、こちらも体験してきました。

日本の香文化により広く深く触れていただける情報発信拠点として2018年7月11日新装開店いたしました。松栄堂の香りを体験できるスペースや、香りと人との交流の場となるギャラリーやホールがございます。

Koh-laboと名付けられた1Fの空間は、日本の香りの世界を体験できるしかけがたくさん。

香りのボックス。

香の原料を嗅ぐことができたり

ブレンドについてもわかりやすく解説。

古来からのお香を作る過程がミニチュアで再現されていたりもします。スタッフの方に質問すると快く答えていただけて、昔と今の製造工程の違いや材料のことなど、色々お勉強させていただきました。

上の階で様々な展示を見られるようになるとのことで、次回が楽しみです。

松栄堂の店内では、香木を昔ながらの道具でカットする様子の実演もしていました。こちらでは、香り袋をいくつか購入。薫習館のオープン記念で、香りの付いたティッシュやカードをくださいました。

香老舗 松栄堂(京都本店・薫習館)
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
075-212-5590
営業時間 / 9:00 ~ 18:00

lisn リスン

デザインが素晴らしいとお友達に聞いていたので、伺いました。COCON烏丸というショッピングビルに入っていて、モダンでスタイリッシュな店内は、「お香のお店」とは思えない。リスンが上記松栄堂さんのコンセプトストアだということは、後から知ったのですが、同じお店とは思えないなぁ(松栄堂さんはすっきり落ち着いた和の印象)

アーティストとのコラボ商品や、香りに付けられた詩など、暮らしを香りと共に歩んでいく、そんな風景の浮かぶものばかり。天然のみの香りの商品が見つけられなかったのが残念ですが、とても刺激を受けました。

lisn(リスン)京都

京都市下京区烏丸通四条下ル COCON
TEL:0120-28-6006 (10:00-19:00)
営業時間11:00-20:00

インセンスを中心に香りある豊かなライフスタイルを提案するLisn(リスン)のウェブサイト。香りの世界を巡る読み物コンテンツも更新中です。

鳩居堂

香と紙という、私的には完全にツボな鳩居堂。場所柄か、外国人観光客も多く、観光客向けの商品もあれこれ。六種の薫物を買おうか悩んだのですが、いまいち香りがピンと来ず。自分スイッチが入っているときは、やっぱり好きな香りを選びたいんだなぁ(あたりまえだけど)

京都鳩居堂
京都市中京区寺町姉小路上ル下本能寺前町520
TEL 075-231-0510
営業時間10:00-18:00

お香、書画用品、はがき、便箋、金封、和紙製品の専門店 鳩居堂ホームページ。日本の変わらぬ心、伝統文化を守り育てます。

林龍昇堂

祇園祭の通行止めをすり抜けつつたどり着いた二条城そばの林龍昇堂。観光客向けの新しい店作りではなく、昔ながらの引き戸に小上がり的な(なんていうんだろう)お店作り。店主さんがあれこれと香りをつけてくださって、マンツーマンで話を伺えた。私の今回の香りのお店を巡る旅では、ここの香りが一番すんなりと心に入ってくる感じ。

沈香のお線香と、二条城の梅の実をたっぷり練りこんだ印香を購入。

林龍昇堂
京都市中京区三条通堀川東入橋東詰町15
TEL 075-221-2874
営業時間:9:00~19:00(日曜定休)

京都はお香の老舗である林龍昇堂は創業天保五年(1834年)、江戸時代末期から 京都で薫物線香、焼香、伽羅や沈香などの薫り良き御香を販売しています。貴方のお好きな場所で香りの花を咲かせてください。

雑感と次回への思い

あちこちのお店で香りを嗅ぎまくって思ったのは、香りが「甘い」ということ。家にある塗香や詩仙堂さんのお香、そして台湾の香では感じることがなかった甘みを強く感じるのはなぜか。これが日本的な王道の香りなのか、時季柄なのか、土地柄なのか、お客さんに人気があるからなのか。

あまり甘い香りが得意ではないので、正直なところ「私日本の香りがダメなんじゃ・・・」とちょっとがっくりしている。というか、アイデンティティの揺らぎを感じてるw そもそもこの土地で生きるもので作られた香りではないからの違和感なのか、どうなんだろうか。

台湾の香屋さんにもまた足を運んで、ここら辺は考えてみたいなと思います。

香を形にしていく部分では、実験してみたいことがあれこれあるので、これはこの秋の課題にしようかな、と。バリ島から1キ良い香りのクローブを入手したこともあってか、今回の一時帰国、クローブ=丁子の香りがテーマとなった旅だったなぁと感じています。

次回はさらにたくさんのお店をめぐりたいなと思っています。お店や工房の大小を問わず、ここに行ったらいいよ!という提案があったら是非お知らせください。しっかりメモして次回に生かしたいです。

お読みいただきありがとうございます。

アロマやハーブについては、実験や考察的な内容も含みます。制作は自己責任で。正式なレシピは、ご自宅で好きな時に学んで質問できる、オンラインテキストの販売を行っています。

 

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