オランダの中学校は学年末のテストが盛りだくさんの時期。そんな中、面白い宿題に付き合った記録を。
あと1か月で15歳、思春期真っ盛り!
御多分にもれず、思春期真っ盛り。頭を悩ませることも多くて、親としては社会に出ていける人になるようにと見守り、諭す日々。自室にいることが多いし、友達と遊んできたり(といっても夕食までには帰宅)野球が週2+週末の試合。ホームスクーリングをして四六時中一緒にいた小学生時代とはうってかわって、一緒に過ごす時間というのは少ないです。
現地校に通いオランダ語ですべての勉強を行っているので、勉強を教えるということも基本的にはできず。英語の文法、数学の解き方をちょっと教えるとか、歴史や社会などのアウトプットを聞いたりとか、生物で習った様々な名称を日本語だとなんていうのか、とか。そんな程度です。もちろん、聞いてきた時だけ、ちょろっと答えてあげる感じで、こちらから積極的アプローチはしません。
そんな中、珍しく宿題を手伝う機会がありました。
次男君とお馬さん。いつか習いたい乗馬。
植物採取30種!
生物の宿題で、「花を30種類押し花にして、植物標本を作製して提出」という課題が出されました。
葉の形や採取地の特徴などを入れると植物の名前が検索できるアプリがあるから、それを使用して押し花の横に詳細を記入して提出せよと。長男氏、昔は得意としていた自然の中の宝探しが、役に立つときが来たじゃないか!
お母さん手伝ってーというので、さっそく天気の良い週末にワッセナーのMeijendel(マイエンデル)へ家族でサイクリング。最近は7歳もしっかり自転車で10キロ超えを漕げるようになってきたので、天気の良い日は自転車でお出かけが多いです。ここはお気に入りスポット。
マイエンデルは自然保護区なので、その手前の道や公園で採取採取。
私が名前のわかる植物を中心に、採取。
凝り始めると、楽しくなっちゃうタイプで、採れた場所の背景を描くとか言って水彩絵の具を持ち出したりしていました。持ち帰るときに花が悪くなってしまったものもあり(この辺はあえて、事前に提案しないで自己責任で用意)半分くらい終わったかなーという状況でした。
とーこーろーがっ!!!生徒の意見採用
この植物標本と同時期に、発芽実験の宿題も出ていました。砂糖水と水道水+化粧用コットンでコショウソウ(クレソン)の種をまいて違いを観察するというもの。タネの変化を測ったり、写真に撮ったりしてまとめると。あとはテストが2個。
先生って、やっぱりそれぞれ個性というかクセがあると思うのですが、この生物の先生は、生徒を痛めつけるタイプのようで。植物標本の作製に使うアプリというのも、いつまでも教えてくれなくてヤキモキ。提出物も、事前に「最初の5ページしか見ません」とか言われているし、「俺が大学の時は60種やった」みたいな発言があったり、稀にみるエゴイスティックな先生。
※ちなみに個人的意見だと、花の美しい時期に植物採取をするのはすごく意味あることで、良い宿題だと思いました
で、生徒達がクレームをつけたらしいんです。生物は、成績をつけるのに充分なテストや取り組みをしているのに、さらにこんな大変な課題があって大変だ、ほかの教科のテスト勉強もしなくちゃいけないのに、と。
どうやらほかの先生も巻き込んで、結局植物採取の宿題はなしに。なーんだ、つまんないのー(母感想)
もし全部出来ている人は持ってくれば採点してやる(プラスだけじゃなっく、内容によってはマイナスもあり)ということで、なんとも先生に対して不満を感じる一件でした。
近所の西洋菩提樹(リンデン)の並木。今年は花粉がすごーい!私は大丈夫ですが・・・
自然の中で子育てをしてきた実感
くだらない話をしながらだったり、スマホをいじりながらだったりするけれど、今回の長男が花を摘む姿を見て、自然を向き合うことを、子育ての中で教えてきたのだなぁと思ったりしたのです。幼少期から小学生の頃の暮らしは思春期の彼の中にまだ残ってるな、と。ちょっと安堵しました。
そして悩むのは下のチビ二人。近隣には森もあって、植物は多いものの、住宅地だし、もっと大自然に放り込んであげないな、と。日々の暮らしの中にある小さな生命の息吹を感じることも大切だけど、大きく心が揺れ動くような感動や(良い意味での)恐れも、必要だなぁと感じています。
*告知*
7月の一時帰国時に一般参加可能なイベントは以下の通りです。販売、ワークショップ、トークなど盛りだくさん!夏休み前のお忙しい時期だと思いますが、ぜひお立ち寄りくださいね。
7/13逗子アロマクラフト会(残1)
7/16京都イベント「南の島の暮らしと香り展」京都浮島ガーデン
7/17京都アロマクラフト会 京都ファラフェルガーデン
7/20-22ルグとつくる暮らし展 世田谷Roomer