ご近所のとある案件の投票に参加しました。
ある日突然、道路が公園に
暖かくなりはじめた頃。近所の道路が、いきなり公園になりました。言葉で説明するのは難しい(とはいっても、写真にしたら、やはり場所がわかる)のですが、住宅街にある、5方向からアクセスできる緑地を中心とし、円を描くように道路が走っている場所、です。下に添付した投票時の紙の画像がわかりやすいかな。
友達の話によると、どうやら、試験的にそこを公園にして、投票の結果、希望者が多ければ公園にする、ということらしい。
人口芝が敷かれ、大ぶりのプランターにたくさんの花が植えられ、ベンチが2つ。とても小さなスペースだけど、夕方近所の子どもたちが遊んでいるのを見るのは、微笑ましい。先日は、そこでバーベキューが無料で開催されたりして、ご近所さんの憩いの場になりそうな感じだ。
街づくりの際に問題となること
例えば、夜、酔っぱらった人がたむろしたらどうしようとか、駐車、駐輪の問題。道の運行が一方通行ではなくなるため、事故の危険性など。みなそれぞれの考えを持っているようだ。
先に試験的に運用してみるというのは、とっても合理的な気がする。開発したけど、失敗したとか、住民の不満が多いとか、でもその不満が改善されないで放置とか、街づくりには、よくありそうなことの気がするから。
しかも、それが住民投票で決まるとは。民主主義の形とはいえ、なんかちょっと胸が熱くなる(民主主義と思っていたものはなんだったのかというところに思いがw)
オンライン投票しました
ポストに投票についてのお知らせが。市の封筒にポストカードくらいの厚みの紙が2枚入れられて、宛先がなく投函されていました。
投票番号が書かれた用紙。オランダの官公庁発行のお手紙って、見事なまでにオランダ語なんだけど、ウェブサイトには英語版もありますよ、と記載されていました。
そうそう、英語版もあるということは、外国人でも住民には投票権があるということ。すごいことな気がする、これ。
従来通りの1番か、公園のある新バージョンか、選ぶ。オンラインでも投票可能。
住民として認められている、思い
住民投票のまだ結果はわかりません。街づくりに自分の意見を反映することができるというのは、住民として認められているという安心感があります。これって、昔は意識したことがなかったのだけれど、住んでいる国や地域に居場所があるかないか、ということを、じんわりと気づかせてくれる出来事。
選挙権のある国でも、「自分の意見で作られているんだなぁ」という実感をしたことはなかったから、社会の一員として、なんだか誇りを感じるというか、胸を張れる気持ちになります。言葉もろくにわからない外国人を受け入れてくれてありがとう、と。
考えてみれば、しごく当たり前のことなんだけどねぇ。自分の住んでいる地域のことに口を出す権利があるって。