言葉にするか、ずっと迷っていたことがある。今まで私の講座に出てくださった方、応援してくださる方にも伝えておきたい私の思いがあります。恐れがあって、自信がなくて、できなかったことを、また始めようと決意したんだ。あなたは怖いことがありますか?自信がないことって、ありますか?私はいっぱいあるよー
自分のライフスタイルの変化と需要の変化
2011年に住んでいた大好きな藤野を離れてから、たくさんの方に出逢い、今までとはずいぶん違う人生になりました。さらに、子どもたちが生まれたり育ったりしてきたこともあって、「私の仕事」というものが大きく変化しています。
私も仕事里山暮らしをしていたころは、赤ちゃんとママ向けの講座(ベビーマッサージ、ベビーヨガ、キッズマッサージ、アロマクラフト、胎内記憶や絵本などのお話し会)が仕事の7割を占めていました。レインドロップやレイキ、そしてクリスタルボウルの演奏活動などのいわゆるヒーリングのようなイメージのある仕事は2割。残りの1割は相方と運営していた、子どものアート&自然体験プログラム。お客様(生徒さん)はほぼ、100パーセント、子育て中の方でした。
沖縄、バリ島、台湾、と住まいを移していく中で、お仕事の8割くらいがアロマクラフト関連になりました。海外で刺激の少ない添加物の入らないコスメはなかなか手に入らないからね。お子さんから人生の大先輩まで、男性でも女性でも、お肌のトラブルや美容、そして心を開くためのアロマ作りのサポートをしてきました。
基本的にニーズに答えて講座を作っていくことをずっとしてきたので、自分のライフスタイルや出会う人によって、私の仕事は変化していきます。どの仕事も、私の大好きな仕事で、そして本気で魂込めてやってる仕事だから、自分の人生の中で、どの「コマ」が浮上してきても、満足ではあります。これからも、新しいものが増えたりしながら、好きなことを続けていきたい。
もう日本のママと感覚は違う?子育て記事を書くことへの恐れ
日本が混沌とした時期にその地を離れ、海外で子育てをしていくことで、日本の生徒さんとは確実に疎遠になりました。メルマガの発行もやめてしまった。必死で積み上げて生きてきて、1000組以上のママ&ベビーとかかわりを持てたことは、私の中で大きな自信と経験になっていたんだけど、全部壊しちゃった。
自分自身、また0歳児からの子育てをして余裕がなかった時期というのもあるのだけれど、日本の子育て中の生徒さんたちに、直接的に何か仕事をできる環境ではなかった。当時、赤ちゃんや小さなお子さんを抱えていたママも、今では小学生のママですからね。時も流れてる。そして、2006年から続けていたサイトの更新を完全にやめ、このブログを立ち上げたのが1年ちょっと前。
そんな中でも、今まで、子育て関連のサイトへの寄稿依頼や子育てサポート員の依頼とか、そんなオファーをいただいていました。
でも、できなかった。
色々な事情が許さなかったということもあるけど、そんなことはやる気と熱意があれば、どうとでもなった取るに足らないこと。
なにより、自信がなかった。
私は、ものすごいマイノリティな子育てをしていて、日本で一生懸命子育てをしている人たちの気持ちがきっとわかってないんだろう。悩みや思いに添ってあげることだって、きっとできないんじゃないか。日本語で講座をバンバンやっていた頃と比較すると、日本語力は確実に落ちていて、それはファシリテーションにもカウンセリングにもひどく影響を与えることだ。
私は、偏ってる。
それこそ、自然派子育てがネット上でも叩かれる世の中で、(いまのところは)予防接種もしない選択をしていて、できるだけ病院に連れて行かなくて、ホームスクーリングをしている我が家なんて、本当に偏ってる。
私は私たちの好きな生き方を選んで、子どもたちを観察して一緒に生きてく中でベストの選択をしてきたという自負はあって、それでよかったと思って生きているけれど、その一方で、どんどん日本で子育てをしている人たちから心が離れていっているんじゃないかって、そんな恐れがあった。
だから、「ママ向け講座」を開きませんでした。子育て記事を、あまり書きませんでした。書いたとしても、私たちの生き方を知っている人が見て、「おーそうかそうか。頑張ってるな」とか、子どもたちの顔を思い浮かべてくれそうな記事ばかり。それか、似たような生き方をしている人たちの助けになるような、そんな記事ばかり。
それは、何より、怖かったからです。
社会貢献ってなんだろう。私が世の中にできることってなんだろう
旅する暮らしに、ひと区切りをつけ、地に足を付けてこの場所で暮らそうという思考になってくると、やっぱり「私にできることはなんだろう」と考える。私がこの社会に存在している意義。私は誰かの役に立っているんだろうか。人の為だけに生きるつもりはさらさらないけれど、それでも自分の何かが社会の役に立ったらとは、思うわけだ。この社会の一員として、ね。
私が世の中の為にできることは、より子育てをハッピーにする、お手伝いをすることなんだと思うんだ。もっと楽に、笑顔に。多様に。息がつけて、笑えて、本音で話せて。そんな子育てができる世の中になったら、私たちの周りはちょっぴり平和になるんじゃないかって。それが私にとっての社会貢献。そのアクションをしていなかったということは、平和をあきらめているということだ。うん、たぶんそうだったんだと思う。
もう一度、チャレンジしてみようかな。私にできることを。
子どもがいる、とか、いない、とか。
そしてもうひとつ。これも、言葉にさせてください。
お子さんがいない方たちのお客様がとても増えました。持たない選択をした人、持てなかった人、欲しいけどまだ赤ちゃんが来ていない人、それから、LGBTの方も何名もいらっしゃいます。
ママ向け講座ばかりしていた私にとっては、未知で、彼女たちとの対話を怖いと思ったことがある。何を話していいかわからず(それだけ私の頭は狭い・・・)言葉の選択ひとつひとつが、傷つけてないか、失礼なことを言っていないか。嫌な思いをさせていないか。すごく気になる。話した後に振り返って落ち込んでみたりして。その方に真に向き合って対話をすれば、そんな心配はもちろん吹き飛んでしまうことなのだけど、ね。
実際に講座の中で子育てにまつわるエピソードを話しすぎだ、との、ご意見をいただいたことがありました。めちゃくちゃ考えた。私は私の発信したいことを私の言葉で、私の好きな場所ですればよいと思っているけれど、それが人を傷つけたり苦しめることがあるって。だから、ブログの投稿が子育てばかりだったら、アロマや別のことを読みたくても、足が遠のいてしまうんじゃないかな、とか、嫌な思いをなさるんじゃないかな、とか。そんなことを思ったり、ぐじぐじとこういったことを気にしたりしていました。
出会う人すべて、意味があって、出会うべくして出会っていると思っているし、去る者は追わずで気にすることはないとも思うのだけど、何人たりとも傷つけたくない、敵を作りたくない、気に入られたいというのは、私がええかっこしいの八方美人だからでしょうかね。
これも、子育て関連の記事をあまり書かなかった理由の1つでもあります。
では、今後どうしていこうか
過去1年と比較すると、自分の仕事に向き合える時間が増えてきているので、またたくさんの活動を再開していこうと思っています。いくつかの入り口から、いくつかの立場から、私ができることをしていきたい。笑顔を増やしていくために、ね。
ご要望に応じた仕事ができるよう、できる限りアレンジしていくつもりです。主催する様々な講座はもちろん、ママ向けのものも再開します。なかなか外に出づらい時期にも楽しんだり学んだりできるように、オンラインでも対面でもできる形を整えたい。おうちでできるアロマなど、無料で楽しめたり学べるコンテンツも作りたい。オーダーメイドのオーガニックコスメの並行輸入代行も日本向けに行います。そして、世界中で繋がれる子育てコミュニティ作りを。
求める記事に到達しやすく、逆に、求めない記事は目に触れる機会を減らせるように、1つのサイトの中でも見やすくできないか考えてみます。まだまだ年内は三男がおうちにいるなかでの仕事になるので、なかなか進まないかもしれませんが、これらを目標にして動いてみたいと思います。
BELLE MAMAというサイトで記事の掲載が始まりました
こんなことを考えているタイミングでお声掛けいただいたライターの仕事は、やっぱり子育てママ向けでした。あはは。子育ては暮らしの中で一番エネルギーを使っていて、一番のスキルだもの。もう、来るものは拒まず。腹をくくります(笑)
慣れない作業ですが、きちんとプロにチェックしてもらえることは、すごく勉強になります。私らしい記事を、わかりやすく発信していきたい。
追記12月16日をもって、BELLE MAMMAのサイトは閉鎖になりました。現在はchiik!というサイトで定期的に寄稿しています。単発のものもいくつか。私に書けるものはお受けしています。
最後に。
長くなりました。何日もかけて書いて、直して、長くて、独りよがりで言い訳がましくて。
あーあ、全部消そうかな、とも思ったけど、残しておきます。前回も重い内容だったから心配なさる方もいるかもしれないですが、すんごい元気なので大丈夫です(笑)寒くなって頭が動いてきたのもあるし、色々整理整頓する時期がきてるだけよ。
本当にたくさんの方に支えられて、いっぱい学ばせていただいて今の私がいます。本当にありがとうございます。まことに勝手ではございますが、これからも、ママでも妻でも女で、そして一人の生物でもある、荒井瞳実そのまんまを、よろしくお願いします。
ではでは 愛を込めて!!