佐藤初女さんが亡くなったそうです。
Yahoo!ニュースより
森のイスキア主宰、佐藤初女さん死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160201-01140930-webtoo-l02
私の人生に大きな影響を与えているひとりである方。
今日は、以前のブログに書いた記事を元に、思い出してみようと思います。
2008年の講演会から
相模原市橋本にある、サンエールさがみはらで
開催された講演会がきっかけ。
その後、お料理教室に2回出席させていただいています。
震災後、沖縄に避難をして関東を離れていたけれど
このお料理教室のために、わざわざ戻った程。
これは2010年。次男の妊娠が発覚したばかりの頃です。
お料理教室
初女さんのお料理教室に出てから、
我が家のおにぎりは、写真手前のような◯です。
これは1回目のお料理教室の時の画像かな。
(2回目は次男連れで、写真なんか撮ってないのです)
メニューは初女さんの定番
人参の白和え
ニラの黄身和え
おにぎり
です。
包丁ではなく、人参を優しく動かしながら
人参の太さによって切り方を変え
ヘタもまっすぐに切り落とすのではなくて
包丁の刃元を使ってくり抜く。
ゆでたニラもぎゅっと絞るようなことはせず、
タオルの上で優しく時間をかけて水切り
素材と対話しながら、優しく、同じ大きさに切って
大切に処理していくお料理。
「分量」じゃなくて、素材や季節によって違う
ひとつひとつの命を、食事に移し替えていく作業。
初女さんに扱われる野菜たちが
本当に喜んでいるように見えました
そうして大切に作ったお食事は本当においしくて
体が暖まって エネルギーをいただいてるという感覚を覚えました
先ほど、初女さんの訃報を長男に伝えたら
「あのときママが持って帰って来てくれた初女さんのおにぎり
美味しかったなぁ・・・・」とつぶやいていました。
初女さんのそういったお考えやレシピについては
「初女さんのお料理」という本になって発行されていますよ。
おばあちゃんの梅干しの話。
お話させていただいたのは、前出の写真の時。
2010年の次男妊娠中でした。
お話させていただくことになったけど、何を話したら良いのだろう・・・
そう悩んでいたのですが
初女さんが出演されている「ガイアシンフォニー(地球交響曲)第2番」に
初女さんが生まれたばかりの赤ちゃんを胸に抱いて
青森の自然の中にいる姿が、目の前にいる初女さんの姿と重なりました。
ガイアシンフォニー第2番の予告動画はこれです。
そして、私の口から出て来た言葉は
わたしが四歳の時に亡くなった、
大好きな大好きなおばあちゃんが、
生きていれば初女さんと同じ88才だということ
そのおばあちゃんの形見の梅干しを
つい最近までお守りのように食べていたこと
その梅干しは、最終的に悪阻が辛い、
現在妊娠中のいとこに託し、もう無くなってしまったのですが
命を紡ぐために、その梅干しが孫の代まで使われたことが
私はとても素敵なことだと思って。
次の世代に伝えていきたいこと
初女さんや、おばあちゃんがくれた
丁寧に生きること
食は命
ということ
きちんと自分の子どもたちに伝えていきたい
おばあちゃんの梅干しが、新しい命を育んでいるということ
私もそんなおばあちゃんになりたい
そんなことをお伝えしたのです。
ポロポロと止まらない涙・・・
そうしたら初女さんは
「おばあちゃんは大きいねぇ」
といってくださいました
私の中ではおばあちゃん=初女さん
という感じがあって
初女さんの大きさ
暖かさに
おばあちゃんが重なり
感謝の気持ちで一杯になりました
大きな存在に守られ、次世代に受け継いでいきたいと思うシンプルな想い。
なんて幸せなのだろうと思います。
もっと丁寧に生きてゆきたい
初女さんは当たり前の言葉を
当たり前のように使う方なのだけど
本当に言葉に重みがあって
染み込んでくる
芯に届くなぁと思います
人間として
もっともっと
生きることを丁寧に大切に
紡いでいきたいなぁと思いました
その思いは、あれから5年たった今でも変わらない。
初女さんの握手は長くて優しくて
手から生き様が伝わってくるような
凛としたものでした。
初女さんのご冥福をお祈りすると共に
初女さんの教えを忘れずに
生きていきたいです。
ありがとう。