6ヶ月間の街の暮らしの中で見えてきたもの -sentimental Taipei-

9月21日に台北に来ました。途中日本やバリ島に戻る期間もあったので、6ヶ月ちょっと、台北で暮らしたことになります。私たちの人生の中にはなかった「街で生きること」にトライした6ヶ月でした。

そこには小さな命があった。

今日、大家さんと2人きりで話す機会があった。彼は「こんな街の家しか用意できずにごめん」そう言った。台北でも東京と同じ、The City is “City”.彼はそう言った。私たちの価値観や、自然を大事にしているということを理解しているからこその言葉だな、と思った。

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私は彼に、街には小さな命がたくさんあることに気づけたよ、そう言った。本当にここに住むことが出来て良かった、ありがとう、と。確かに都会暮らしは私たちには厳しいな、と思う。それでも、ここにいたことで、たくさんの気づきと喜びがあったんだ。

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喧噪の中の人の息吹に、コンクリートの隙間から顔を出す草に、日々変わりゆく葉の色に、木陰の心地よさと、日差しの強さと。煙る景色と、そして、生きている人達と。

自然の中と、街は、視点を変えたら同じだったよ。

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そして、月は私たちを照らす。

人間が好きになれた街

話していて、全く泣くつもりなんかなかった。でも、泣いてしまった。感謝の気持ちが溢れすぎて。その後もまた、友達とハグをしたときに泣いてしまった。相方に「お前ずるい」って言われた。彼は我慢して泣きたい気持ちをこらえているのに。
たくさんの人達が、本当に私たちのことを考えてくれて、子ども達を見守ってくれて、愛してくれた。お世話になった人たちのおかげだ。私は、この土地で生きていたことで、私は今までで一番、人間という生き物が好きになれたような気がする。それは、お世話になった人たちのおかげ、だけではなく、この土地の人の営みが、そうさせたのかもしれない。

時代というものと流れ、過去というものを背負い、かつてからの文化の名残を持っている人間たちは、なんて美しいんだろう。なんて面白いんだろう。なんて愛おしいんだろう。それが変化していき、失われたように見える街だって、ここの空気は生きているよ。それを私は知ってる。

自然が美しいのは、当たり前かもしれない。自然に癒されるのは、当たり前かもしれない。人の手が生み出した美しいものに癒されるという思いが、ここで深まった。

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旅をすると大事な場所が増えていく。

「もしtryしたかったら、それは今しかないんだよね。だからやってみるよ。」私の言葉に、彼もまた、「いつでも戻っておいで」と言ってくれた。バリでもそうだった。みんな、見守ってくれて、そしていつでも受け容れてくれる。これはなんて心強いことなんだろう。こんなにも、心が温かい。たくさんの人達のおかげで、今の私たちがあるんだなって思います。

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人生の岐路にたって、削いで削いで、くっきりと見えてくることは、「自分がどうありたいのか」ということと「どれだけ、たくさんの人に助けられて生きているのか」ということだ。出会って来たたくさんの人達に、一生懸命生きているよ、と胸を張れる自分であろう、そう思う。今日は感情的になりすぎる。でもそんな夜があってもいいよね。飛び立つまであと2日。また、ひとつの章が終わる。
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