生きているものには「旬」というものがあります。食べるものの「旬」というのは私たちが日常で意識しやすいものですが、植物にも旬があります。用途に適した収穫時期も。今日はそんなお話しです。
2017年の大寒は1月20日
冬至もすぎ、冬本番の中にも春に向かう生命を感じるこの頃。二十四節気の「大寒(だいかん)」は、寒さが一番強まる時期といわれています。2017年は1月20日。この大寒の頃に、薬効が一番高くなるといわれている植物があります。
それは
枇杷。
枇杷は、「枇杷の葉健康法」などの本もたくさん出ていて、薬効の高い植物として知られていますが、その中でも大寒の頃に、葉の厚くて硬いものを採取するのが、一番薬効が強いと言われています。
漢方でも使われる枇杷。その薬効は?
漢方薬のきぐすり.comさんというサイトの解説によると
http://www.kigusuri.com/kampo/jiten/shouyaku/biwayou/
ビワヨウ(枇杷葉)は、バラ科のビワの葉を乾燥したものです。
漢方的には止咳、止嘔などの効能があり、咳嗽(せき)や痰、嘔吐などに用いられます。
また、あせもや湿疹などを改善する入浴剤としても用いられます。
と書いてあります。私は手作りアロマ化粧水を作ったりする人なので、枇杷の葉で作ったチンクチャーには本当にお世話になっています。バリ島でも枇杷を植えている方がいらして、葉をいただいて、チンキを作っていました。薬効がつよいからか、南国でもしっかり芽を出す枇杷。すごいエネルギーです。
これをお水で割るだけで、立派な化粧水。
お肌を白くしてくれるし、一番はあせもやおむつかぶれなどのトラブル炎症お肌に効果がある。
チンクチャー作りの話は過去記事でどうぞ。
梅雨時期のドクダミチンクチャーはとても人気があった記事。やっぱりその土地の、旬のものを生かさなくっちゃね!
さて、2017年の初チンクチャー作り
先日、友人に、とても薬効の高そうな枇杷の葉をいただいたんです。こんな良い葉っぱ、みたことない。聞くところによると、やはり治療に使われていたものだとのこと。素晴らしい葉です。
作り方はこちらをご参考に
https://hitomiarai.info/2015/10/27/post-65/
クリスマス前からのどたばたから冬休みに入り、さらに容器の問題やウォッカの問題もあって、なかなか重い腰が上がらなかったのですが、そろそろ仕込まないと手持ちのチンキも少なくなってきているし。
今回は、レメディ的に飲用できるものを作りたかったので、エタノールではなく、飲用できるウォッカを使用。
ウォッカ、スーパーには売っていなくて、酒屋さんには売ってるんですが、先日、スーパーでワインを買う時にID提示を求められまして(恥)子どもを連れていなかったこともあるのですが、まさか38歳にもなってね・・・・未成年(オランダだと18歳から飲酒可能)だと思われるなんてね・・・思わず聞き返しました・・・・。
そんなこともあって、酒屋さんに足を踏み入れるのに、若干の勇気がいったわけです、はい。
他にも、色々浸けました。夏の相方のプロバンス土産もまだ漬け込んでいなかったのです。ドライになってもすごい生命力と薫りに圧倒されて、「あーヨーロッパ来てよかったぁ」と、深呼吸。幸せ。
というわけで、大寒、忘れずに
枇杷の手に入る土地にお住まいのみなさん。枇杷は本当に役に立つものです。とりあえず取っておけば、お茶にできるし、チンキにできるし、アルコールがダメなら、煮出して濃縮液をつくればスキンケアに使えます。
大寒ごろ、なので、まさに、今が採り時!1月24日が満月なので、そのあたりの収穫も良いですね。ご近所に木がないか、お散歩がてら調べてみてください。住宅街でも結構ビワを植えてるおうち、ありますよ。
こんな植物との暮らしの第一歩を踏み出すサポートが、私のお仕事のひとつ。久しぶりに、Skype講座も募集を開始しました。ちょっと興味があるんだよなーという方、ご家族の健康維持や、自分のストレスケアに、何かしてみたい方!こちらの講座も是非、おすすめです。