NSの駅にも近くトラム2本、バス2本が近くを通る我が家。でも車があったら世界が広がるなぁ。そんなことを思い、先日、気になっていたカーシェアリングgreen wheelsを使ってみました。
カーシェアリングってなんだ
カーシェアリングは、車を個人が所有するのではなく、何人かでシェアしたり、企業が有する車を一時的に利用すること。所有することでの税金の負担を減らせる、車両代や駐車場代がないので車を持つことの固定コストがかからない、そして無駄に乗らなくなることから環境への負担も減らすことができるというメリットが。レンタカーと異なる点は、1時間という短い時間から利用できること。今回は近所に数台停車しているgreen wheelsを利用してみました。
まずはオンラインで登録
green wheelのサイトはこちら(オランダ語と英語もあり)
用意するものはオランダ国内で有効な免許証(オランダ・EU圏・国際免許)とクレジットカードか銀行のカード。あとは電車を乗るときに使うov chip kaart。
手順に沿って、個人情報、免許書番号、ov chip kaart番号や必要事項を入力していくだけ。
初回に225ユーロがデポジットとしてかかり、その場で銀行のカード決済。アプリを携帯に入れて、あっという間に登録が完了です。
実際にカーシェアリングを利用してみました
オンライン上で郵便番号を入れると、近隣の車の空き状況が表示されます。使用したい日時を入れて予約画面に進めます。例えば、デンハーグセントラル駅周辺だとこんな感じ。我が家の周辺でも、徒歩5分圏内に3,4台あります。車種も選べるので、乗る人数や目的に応じて選ぶことができますね
green wheelsの問題は、ペイントがダサい・・・・
携帯で、ロック解除の操作をし、登録したov chip kaartを運転席前の窓ガラスにかざすと、ドアが開きます
ダッシュボードを開けると、鍵とカードリーダー(ホルダー?)が。これが車と連動している模様。登録時に設定したPinコードを入れると鍵を取り出すことができます。鍵穴に差し込んでエンジンをかけて出発!
交通ルールに注意して(オランダは交通の取り締まりがほぼ自動で行われているので、駐車違反や速度オーバーなどは、あとからしれーーっと自宅に通知が届くそうです。普通の車でもレンタカーでも、居住者じゃなくてもそうなんだって)ためし運転。
相方は初めての左ハンドルで(私は昔乗ってた)、左ハンドルあるあるのウィンカーをつけようとしてワイパーを動かすことが何度かありながらも、普通に運転していました。
ダッシュボードの中に使い方の紙も入っていました。オランダ語だけどわかりやすく書かれていましたよー
途中下車する場合は、普通の車と同じように鍵で施錠。予約している時間を終えたら、元ある場所に戻して、鍵はダッシュボードの指定のところへ。携帯を操作してロックして終了。
ガソリンは会社持ち!
レンタカーだと、ガソリンは返却時に満タンにして返すのが普通ですが、green wheelsの場合は、ガソリン代も込みの価格です。使用料は基本料金に走行距離による加算料金があるので、これが実質的なガソリン代といえるのかな。乗っているうちに1/4以下になったら入れましょう、という決まりになっており、その時の給油は車に備え付けの銀行カードを利用します。
乗ってすぐに赤ランプがつく・・・自分の借りている時間内に給油で時間を使うのってなんか悔しいけど、これもよい経験ということで。
ガソリンの種類も初めてみるわけなんですが、銀行カードをカードリーダーから引き抜くと、カードの暗証番号とガソリンの種別が表示されたので、迷うことなく給油できました。
私じゃなくて相方氏ですけど。ガソリンの入れ方も私たちがはじめて乗った後ですが、動画がアップされたようです。わかりやすいね
オランダのチャイルドシート問題
オランダでは身長135センチ未満の子どもが車に乗る場合には基本的にチャイルドシートの利用が義務付けられています。
在蘭日本商工会議所さんが出している「オランダ暮らしの便利帳」によると、タクシーやバス、一時的に人の車に乗せてもらう場合などは免除されると書いてあります。こういう、車を借りる、しかも1時間だけって場合ってどうなんでしょうね??
あったほうが間違いなく安全ではあるので、チャイルドシート(座椅子)を2つ購入。日曜日だったので、しまっているお店ばかり。その日空いているGammaまで自転車で行ってから、車を借りるというなかなかハードな行動をしました。そこまでして乗りたかったんかい!
こういうのを2つ購入して自転車に下げて帰ってきたわけです↓
最後に
最終的に走行距離を合わせた請求は9ユーロちょっと。とても手軽に利用できて、これは買い物とかにも使いたいなー!とちょっと感動しました。大き目のホームセンターとかガーデニングショップなんかは郊外のことが多く、帰りは荷物も多くなりがち。そんな時に利用するとか、引っ越しにも使えるし、ちょっと遠出したいときなんかにも良いなぁと。今回は私たちは単発利用のプランを使いましたが、毎月使う、月に3度使う、などで選べるプランも異なります。車も大きくなれば値段が変わってきます。
それでも今回のような4人乗りのシティタイプで一日29ユーロから借りられるというのは魅力だなぁと感じました。
複数人登録もできるようなので、オランダ免許を所持している私も、次回は運転してみようと思います^^ドイツにもこちらの会社は同じサービスを行っているようですよー
カーシェアリングというのは、コミュニティライフの中では時折出る話だけれど、なかなかシステム的に実現しにくいのかなぁ。メーリングリストなどで、「乗せてって」みたいなコミュニケーションが必要なカーシェアリングはあるけれど、誰でも、というところまで敷居が下がっていて、そして「選べる」っていうのは便利だなぁと感じます。
たくさんの人が持っていると思われる電車のovchipkaartを使うというのも、とても使いやすい。こういう暮らしのデザインは面白いですねー。