バリ島、究極の助産院ブミ・セハット。海外で出産体験談。

先週、うちの三男坊が3歳に。3歳まで来ると、ちょっと一段落感がありますね。末っ子っていうのは、なんだか憎めなくて愛されていて、長女の私としては、ちょっと羨ましかったりするところもあるのですが(笑)のんびりすくすく大きくなってほしいものです。

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そんな三男くん、バリ島生まれです。

住民票の出生地には

インドネシア バリ島 ギャニアール県  と書いてあります。

今日は、2012年、バリの助産院で出産した体験談をご紹介します。

海外でまさかの妊娠

正直なところ、三男の妊娠は想定外でした。身に覚えもない(笑)次男が1歳を越え、まだ歩き始める前に妊娠発覚。当時は日本からバリ島に移住したばかりで、全然落ち着かない時期。

次男のお産は、自宅出産で、野口整体の起き上がりもして、妊娠中からヨガに食事、良いお産にむけた生活にこだわりにこだわりました。そんな名残をまだ引きずっていて、もう次の出産の余力なんて全くないよー!っていう状態の時でした。

今では、
三男に出会うためにバリ島に住んだのだなぁ

そう思っています。

ナチュラルなお産がしたい

海外のお産といえば、超高額 or 安くて豪華な設備 のどちらかという印象。バリ島の場合は後者かな。

当時は日本に住民票を残して、毎月国民健康保険料を支払っていたので、出産一時金も出る訳ですから、個室でゴージャスに出産しても、十分おつりが来る可能性があったわけです。
(もちろん物価もあがっていますし、オペのケースなどはそれなりにお金もかかるだろうとは思います。)

どうも調べてみると、最近の日本のクリニックのようにバースプランを出して、よりよいお産をする、という風潮よりも、痛くなく、安全に! トラブルあったらとっとと切りましょう!というスタイルの病院が多いそうです。

次男の自宅出産を経験してしまった私は、やっぱりナチュラルなお産をしたくて、でも海外のお産という不安も強い中で、門をくぐったのはこちらの助産院。

ここで出産したいのもあって、ウブドに引っ越しました。

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ウブドニュークニン村にある、ブミセハットは、非営利の助産院で、貧しい人でも無料で検診、出産ができる施設。世界中からの寄付で運営されています。

インドネシアは、まだまだお金がなくて医療にかかれない人もいて、お産のトラブルで命を落としてしまったりするケースもあるそうです。
ここは無料で検診、出産、産後も子ども達の治療などをすることができます。
もちろん無理の無い範囲でドネーションをしましょう。特に私たち外国人は。

自分がムリのない範囲で支払った出産費用が、本当に必要としている妊婦さんや新しい命に使われるのがとてもいいなぁと思っていることと、ナチュラルな出産方法を推奨していること。そしてもしもの時は病院にも行けること。とっても穏やかで明るい雰囲気で、日本人もよく出産しているようです。

凄腕助産師イブロビン

Bumi Sehat(ブミセハット)といえば、イブロビン(ロビン・リム イブはインドネシア語で大人の女性への敬称です)アメリカ人助産師の彼女は、本当にあたたかなエネルギーを持った人で、初めてお会いしたときに、この人と一緒に産めたなら(笑)と思ったくらい。
彼女のハグは涙が出るくらい、ほっとします。

インドネシアの僻地にもよく訪れて指導しているようだし、フィリピンの台風のときも、ネパールの地震のときも、すぐに現地に飛んで妊婦さんや赤ちゃんをケアしています。

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友達に借りたイブロビンの本。本当に勉強になりました。これやっぱり手元に置いておきたいな・・・

2011年にCNNヒーローに選ばれた時のyoutube動画もありました

Christy Turlington Burns introduces 2011 Top 10 CNN Hero Robin Lim at "CNN Heroes: An All-Star Tribute."

イブロビン以外にも、インドネシア人の助産師さんやインド系の助産師さんなど、英語の通じる人もいました。世界中から、彼女の元で勉強したい研修生がたくさん集まっています。

2012年現在は、簡素な設備

産院の中の写真は残念ながら残っていないのですが、完全にバリローカルな感じです。
フラットな、学校の保健室にあるような?いや、部室にあるベンチみたいな?そんなベット。
検診のときに行くトイレも洋式ではなかったで、手桶で流すような簡素なものでした。
12月は暑くて蚊も多くて、産後の1泊は本当に辛かったです。蚊の音でパッと目が覚めて4匹くらい蚊を退治して寝る、というのが一晩に何度も。
※追記 現在新しい建物が建築されて、きれいな環境のようです

greenzにもブミセハット紹介されてますね。院内の様子がわかります。私の生んだ部屋も写ってる!

この記事はグリーンズで発信したい思いがある方々からのご寄稿を、そのままの内容で掲載しています。寄稿にご興味のある方は、こちらをご覧ください。 どんな人でも、どん

出産前の検診のときも、基本的には体重チェックと血圧チェックだけ。中期以降は心音の確認もしました。もしも?の時に使う用なのか、すごく古い型のエコーの機械はあったけど、一度も使いませんでした。


エコーゼロです。

内診ゼロです。

血液検査ゼロです。

不安がなかったか、といえばウソになるし、私はかなりのビビリスタだから、三人目じゃなかったら、難しかったなと思います。

水中出産で安産

陣痛が始まってから産院に行って、バランスボールで痛みを逃して。水中で産む?って奨められたから、促されるままお部屋にあったお風呂へ。次男のときに、お風呂に入っているときは痛みが楽だったのを覚えていたので、ぬるかったけどお風呂はうれしかった。

日本だと、お産を早める為に、早めに破水させてしまうケースも多いのですが、三男は、出てくる直前まで羊水の中にいることができました。
これって、幸帽児と日本では言われて、とても縁起が良いんです。

お産の時に使った漢方・アロマ・ホメオパシー

イブロビンが庭で拾ってきてくれたプルメリアのお花を浮かべて、たしか、younglivingのjoyを入れたお風呂で出産。

その他にも、リラックスのために柑橘系の香りがメインのオイルを使ったりしました。ラベンダーは、緩んでしまって自分が怠けるんじゃないかと思って使いませんでした。

後産の排出(私は、胎盤の排出が遅い傾向にある人。三回とも。)に漢方の煎じ薬のようなものをいただいたりとか、ホメオパシーのレメディも摂取。精油も私が使っているメーカーものが色々ありました。

会陰切開もせずに済んだのですが、少し切れたのでキャスターオイルをもらいました。

へその緒を切らない「ロータスバース」

特筆すべきは、産後のへその緒の処置。”できるだけ長く繋げておいたほうが、赤ちゃんにしっかり血液がいく”とは、次男出産時に日本の助産師さんに言われたのですが逆に繋げすぎていると毒素が回る、みたいな説もあるらしいですね。

で、三男のときは

切りませんでした

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もっとしっかり胎盤の写真もあるのですが、それは一応自粛して。。。右に布で包まれているのが三男。(クリックすると大きくなるかな)ベビーから、繋がっているコードが見えるでしょうか。これ、へその緒です。

ボウルの中に胎盤が入って、プルメリアのお花を置いてあります。イブロビンも孫の誕生時に、この方法をしたら赤ちゃんがとても穏やかで素晴らしかったと言っていて考えてみれば、昔は鋏なんかなかったわけだし、南国の腐りやすい環境で、ちょっと心配ではあるけど自然に任せてみよう、と。

バリは、胎盤を守護神?兄弟?のように考える風習があって、胎盤のためのきちんとした儀式があります。それはお父さんの大事な役目だそうです。その後調べたのですが、その他の国や地域でも、胎盤を守護神や兄弟として捉えてちゃんとお弔いをする文化があるようです。

自分でへその緒外した赤ちゃん

産後翌日に退院。出産して12時間くらいしてから、エッセンシャルオイル(雑菌を防ぐため)と、バリの海の塩をまぶして水分をペットのおしっこマットみたいなもので、吸収するようにして、胎盤を風呂敷に包んで、腕にひっかけて退院しました。
パンチェッタを作っているようなものですな。

オムツ替えもなにも、全部胎盤付きですから、ちょっと大変です。
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まだついております。

塩をかけて、どんどんしぼんでいく胎盤。最終的には、塩漬け状態になりました。

次男の時のように食生活もちゃんとしていなかったし、年齢もあがっているわけで、次男のときよりも美しい胎盤ではなかったけれど、私と三男を繋げてくれて、育んでくれた胎盤。本当に愛おしかったです。

そして、この方(まだ明るさに慣れていないので、できるだけ暗闇育児)

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自分でへその緒切りました。

よく、お父さんがへその緒切ったとか、そういう選択肢はあるとおもうのですが、まさか自分で切る(正確には取る)とは想定外だった。産後1週間くらいだったと思うのですが、へその緒がどんどん乾いて堅くなっていって、自分でへその緒をキックして、へその緒とれました。
なんて自然なんだ・・・本当はこれでいいんだね、人間も。
そして末恐ろしい自立心・・・・笑

ブミセハットでの出産は本当におすすめです


出産費用の高いアメリカなどから、
ナチュラルでコストのかからないお産を求めて、バリに半年、1年と滞在して、出産する方も結構います。ちなみに、自宅出産(自宅まで来てもらって出産)だと当時20jt(25万円くらい)と言われました。それでも日本より安いよね。

もちろん、トラブル発生時は提携している病院があってそちらに搬送してもらうことが可能。


英語とインドネシア語がちょっとづつの私でしたが、
経過が良好だったこともあって、なんとかなるものです。なにより、自分がドネートしたお金がインドネシアの赤ちゃんやママ達の為に使われるというのが本当に心地いいです。日本だと、産院に払ったお金がどう使われるかなんて未知すぎるもの。

バリを離れるときも、綺麗なシーツやタオル、サロン、ベビー服やママ服をどっちゃり寄付してきました。

どなたでも見学に行くことができ、寄付が可能です。もちろん怪我や病気のときに、診てもらうこともできますよ。この三男くんが全身、謎の蕁麻疹になったときも診てもらいました。
(一般的なお薬の用意もあるので、希望は伝える必要がありますが)

モンキーフォレストを抜けたら、ウブドの中心地からも徒歩圏内です。
バリを訪れた際は、ぜひ、行ってみてくださいね

yayasan Bumi sehat
Banjar Nyuh Kuning
Ubud, Bali 80571 Indonesia

お読みいただきありがとうございます。

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