旧暦の大晦日に。季節の移ろいと暦を五感で感じる暮らし。

旧暦のお正月を盛大にお祝いする台湾では
今日が除夕、大晦日。

通りは閑散としていて、お店もお休み。
いつも賑わっているコンビニも、一週間くらいお休み。
大型スーパーも今日は5時まで営業で

家族と迎える年越し、そして新しい年を大切にしているよう。
素敵だな。
時折、乾いた爆竹の音が聴こえている夜です

年末感

西暦の大晦日には感じられなかった
何かの一区切りをつけるような
やり残していたことをやるような
そんな時間をここ数日過ごしています。
来年に必要だと思われる
「もの」や「こと」が手元にやってきて
ココロの膿み出しもして
今まであったものを、綺麗に清めて。
毎日が新しい日ではあるのだけれど
一年が終わるという区切りの時は
大きな波が引ききって
見えた砂に埋もれた宝をみつけたような
そんな気持ちがしています。

移り行く四季と暦と。

大寒の数日後に、寒波がやってきて
心底凍えた台北。
その後、どんよりとした日が続いていたけれど
暦が終わりに近づくにつれ、
高い空、清々しい空が戻って来た。
そして立春。
梅も気の早い桜も咲き始めて
本当の新しい年がやってくる。

なんて自然と人間の文化が
共に歩んでいるのだろうと
暦のままに移ろう台湾の天候に
感動すら覚えます。

むかしむかしから、
人が自然とともに生きてきた土地なのだなと。
そしてそこにいられることを嬉しく思います

帰ってくる場所

台湾は、本当に「住まわせてもらってる」という気持ちの強い土地。
今、私たちはココにいるべきで、ココで学ぶことがある。
そして、時期が来たら、また動くのでしょう。
最初は驚いた都会での暮らしだけれど
ここにいるからこそ、見えてくるものがある。
ここにいるからこそ、気づけることがある。
その小さな息吹が愛おしくて
たったこの瞬間のためだけに、
ココに住んでいた、というのも、いいなぁと
そう思える瞬間がある。
変化の一年になることは、間違いないのだけれど
また帰ってくる場所ができたんだなぁと
自分の心がほっとしているのを感じています。
社会も激動の年になりそうですね。
どうか、安寧の年に、なりますように。
本年もありがとうございました