オランダの小学校に通う7歳児の学校の教材で面白いものを発見したのでご紹介します。
子どもの発達と鏡文字 一度は通る道?
我が家は、文字の習得は、7歳頃からゆっくりと、という方針。幼児期は体や皮膚感覚を育てる時期という認識をしているので、歯が抜け始めてから、とか、片手が頭の上を通って反対側の耳につくようになったからが学齢期、と考えています。現在14歳の長男も、このスタイルで小学校に入ってから文字を習得しました。
この長男も、現在7歳で、8月から移民向けではないオランダ現地クラスのグループ3に通っている次男も、最初は鏡文字がすごかった。長男は見事にすべての文字を鏡文字で書いていたので、まるでレオナルドダビンチじゃないか・・・・なんて思ったんです。
ただ、周りを見ていると、6歳くらいの子どもまでは、鏡文字を書くことはどうやら普通みたいですね。長男もそうでしたが、無理に矯正しなくても、自然に治っていくケースが多いよう。年齢を重ねても治らない場合は、発達障害などの可能性を指摘されるようです。
先日シュタイナー教育のメソッドで支援教育に携わる長尾まさ子先生のブログで、鏡文字についての考察がされていて、深く考えさせられました。今までは、ただ母の感覚として「治ってきたなー」という観察の結果でしかなかったので、読んで納得。こちらにリンクを貼っておきます。
人間の網膜で写る像は、上下左右逆転していること。
そして、その全体像を脳の中で上下左右逆転させ、
現実の世界と一致させることが出来るのは、7歳ぐらいだということ。
それ以前は、左右の区別がつかないこと
おぉおおおお。
最近は学校が楽しくて、休暇に入るのを渋るほどの7歳と新5歳児。
居場所ができて本当に良かった。写真は学校のクリスマスディナーに
出発する前。
オランダの学校の鏡文字対策
そんな長尾先生の記事を読んだあと、終わった課題を持ち帰ってきた7歳。何気なく目を通すと、そこには鏡を使ったワークが!
鏡を使って、数を数えたり、鏡文字を鏡を使って読んだりするようです。
学校でも実際に鏡を使って、行っているようですよー
鏡文字を読むのも、結構楽しいみたい。
ゆっくりと、のんびりと。フィジオセラピーも受けてます
我が家の7歳君は、8月から文字の勉強を本格的にはじめました。文字よりも計算のほうが好きみたいですが、それでもたくさんの文字を覚えて、書けるようになってきています。お散歩中に道端のの文字を読んだりね(脱毛サロンの文字を大声で読んだりとかするわけですよ)とにかく文字を見つけると読んでいる状態です。
日本語は、まだまだですが、文字に興味はあるので、あいうえお表をみながら、文字を書いたりしています。毎日の読み聞かせはもちろん日本語。どこまでキープできるかわかりませんが、この年末年始はお手紙を書かせてみようかなぁと思っています。
また、細かい作業や認識などが同じ年齢の子に比べると得意ではないようで、次男、三男とも、週に1度フィジオセラピー(理学療法)を受けています。
こちらも親としては、「いやー。もうちょっと大きくなれば自然にできるよー」という印象のレベルではあるし、実際先生に聞いても、大した遅れはないみたいだけど・・・という程度。
体のバランスなどにも違和感は感じないですね。彼らは野生育ちだし、社会的な観点から見たら、発達の遅いところもあるのかもしれない。
学校にフィジオセラピストの先生が来てくれて、体育館で運動療法や行動療法が基本のプログラムを行っています。もちろん無料。毎週、行ったプリントなどを持ってくるのですが、季節のモチーフを使ったものが多く、とても楽しい時間を過ごしているようです。塗り絵が劇的に上手に塗れるようになりました。楽しいなら、無理がなくセラピーが行われているということだし、きちんと結果が出ていて、これはこれでいいな!と思っています。
個性と発達と。子育てに悩みと不安は尽きず
個性的であれ!と思うけれど、社会に適合しにくかったり、生きにくいのでは困るのでは?と考えるのが親心。子育ては葛藤の日々です。我が家は3人男の子がいますが、全くタイプが異なっていて、3人いたって、どの子も「新しい育児」を行ってる気がする。それだけ、ひとりひとりを観察して、その子にあった対処をしていかなくてはということだよね。
上で紹介した長尾先生のブログは、今後の子育ての大きな指針になりそうな気がする。オランダでのやり方、そして小学校という場所で求められるものというものもあるけれど、何よりも
子どもたちを観察して適切な言葉がけができるように、そうして悩んだら相談したり、しかるべき機関に協力をお願いしたり、そんな柔軟な自分でいたいな、なんて思います。
さぁ冬休み。少し学校モードから我が家のモードに切り替えて、荒井家流子育てをじっくりと楽しんでみよう。