ある日、「ここにお住まいの方へ」と保健省からのお手紙から数週間後、我が家の子どもたち宛てにもヨウ素剤が配達されました。
来る可能性のある原発事故に備えて
隣国ベルギーの原子力発電所の老朽化に伴い、もしも事故が起きたために甲状腺被ばくから近隣住民を守ろう、ということで政府がヨウ素剤の配布を決めた、という記事が出たのが4月(下記リンク参照)。記事を見て、どうやら我が家は対象だぞ、と、地図を確認しました。
2011年の福島第一原発事故はまだ終わっていないのだけれど、現在は遠くに住んでいることで、危機感が薄れていることを再認識(食べ物などは、ここに住んでも気を付けています)当時は250キロ圏内。
現在住んでいるところは、水や空気はクリーンだと感じているのだけれど、それでも100キロ圏内。もし何かあれば対策が必要です。
ベルギーだけでなく、オランダにも一基稼働している原発があります。
我が家の子どもたちにも、ヨウ素剤が届きました
今回は原子力発電所から100キロ圏内の18歳以下の子どもと妊婦さんへ、20キロ圏内の40歳以下の人へ、ヨウ素剤を配布します、ということで我が家にも届きました。
コンパクトな箱に入っています。こういうオランダのデザイン、結構好き
説明と、ヨウ素剤の箱が
こういうところでお知らせされますよー、とか、摂取量などがわかりやすく図解
我が家の場合、これ1箱で子ども3人分。と思うと、買えるなら追加で買っておいたほうが良いような気がする。近くの薬局で3ユーロくらいで買えると政府のサイトには書いてありますね。100キロ圏内なら、何かあれば我が家は一時退避を選択する可能性もありますね。お隣り町のデルフトにも研究炉があるんです。ま、とりあえずあとひと箱は買っておこうかな。
居住者は、すべてID管理されているオランダですから、きっと新しく住民登録をしたり、妊娠したり、ということがあれば、勝手に送付されてくるのでは?と思いますが、こちらは確認が必要ですね。
政府のサイトはこちら
政府が国民を守る。あたりまえのことをあたりまえに
政府のサイトのQ&Aに読み入ってしまった。(google翻訳を使ってだけど。以下は概要意訳)
Welke maatregelen kan de overheid bij een kernongeval nemen om de bevolking te beschermen?(人を守るための政府の対策)
状況により異なります。事故の渋滞性、原子炉の規模や風向き、降雨を調査したうえで以下を行います。
・特定の地域の人々に特定の時期にヨウ素の錠剤を服用するよう勧める。
・特定の地域(原子力発電所を中心に最大10キロメートル)を避難させることを決定する。
・窓や扉を閉める指示を行う。
・食べ物と飲料水の安全対策を取る。たとえば、汚染された肉や野菜が市場に流入するのを防ぐためのあれこれなど。
当たり前のことが、当たり前に行われる国や政府であってほしいです。切に。
なんて人間はおろかなんだろう。
そして、万が一のときの身軽さとサバイバルする精神力は、やっぱり大事だなと痛感。どこに住んでも、自分の身は自分で守るしかないのだ。