8月3日で、オランダに移住して丸1年が経ちました。あっという間だったような、長かったような。子どもたちが大きく成長しているのは間違いないです。
オランダ暮らし1年目を振り返って
友達の友達が1家族いるだけで、下見もなく飛び込んだオランダ暮らし。4年以上の海外生活をしていたけれど、アジア圏を飛び出すのは、とても勇気がいりました。当初の予定より、だいぶ遅れて、その分いろいろな準備をして、きたつもりではあったけれど、来てみると、なーんも足りてないような気がしたりして。
移住1年記念日は、子どもたちとお寿司を作りました。
サーモン、ハーリング、ツナマヨ、ハーリングたたき、た
いろいろな準備というのも、それは物とかではなくて、仕事のことだったり、アジア人としての子どもたちのアイデンティティだったり、祖国の周りの国の人たちと仲良くすることだったり、目に見えないことばかりだったりする。おじいちゃんおばあちゃんと時間を過ごすことも、そう。
今日、友達企画のイベントがあって、ちょっと顔を出してきました。この1年出会った人たちにたくさん会って、いっぱい笑えて。赤ちゃんがみーんな大きくなってて、ママたちみーんなニコニコで。こんな幸せな時間をハーグでも過ごせるなんて、嬉しいなぁ。ほんと、みなさん出会ってくれてありがとうございます。そして素敵なイベントをありがとう。
自分自身のことについては、行動力のなさとか、実行力のなさとか、いろいろ責めるところはあるのだけれど、日々忙しかったり、その中でも悶々と悩んだりする中で見える一筋の光は、やっぱり美しくてさ。まだまだ成長していけるぞって思ったりするの。
もっと自分が大切なことにストイックになろう、自分の限られた時間をもっとシビアに素敵なものにしていこうって、最近はそんな再確認があったりして。
断捨離ですかね、いわゆる。
時は、巡る。
6年半、できなかったことを
前2回の投稿で、発酵食品、保存食作りのことを書いたのですが、私の中で、この夏、すごく大きな変化がありました。
たった、たった1キロだけど、お味噌づくりを再開しました。
子どもたちはちょっとだけ、お手伝い。向かい合うものが大きすぎて、一緒にはできなかった
2011年2月、今6歳の次男が生後3か月の時に、40キロの味噌を仕込んだのが最後。赤ちゃんを抱えて40キロ仕込むと決めた自分を恨んだくらいに、本当に大変な作業でした。朝は室内も氷点下になるし。大豆も、ほぼ、すり鉢とすりこ木で潰したし。
3.11後に田舎暮らしをはじめた人や、発酵食に目覚めた人は多いようだけど、私は真逆で、この6年半、自分で味噌づくりができなくなってしまっていました。
40キロのお味噌は、沖縄、そしてバリ島暮らしの最初の1年くらいまで、私たちの暮らしを支えてくれました。その後は友達がバリ島で作るお味噌を買っていました。台湾でも、今も、市販のオーガニック味噌を買ってる。
このたった1キロを作るために、6年半もかかってしまったよ。。。(しかも圧力鍋ないから、ひよこ豆の水煮だし。でもこれが今の精一杯だった。)
麹の塩切りをしているときに、思い出すのは2011年の冬の味噌づくりのことで。あの時の寒さや、大量の大豆をつぶす感覚や、あのときの、暮らしのひとつひとつ。大切なものがあの暮らしにあったなぁと考えると、やっぱり涙がこぼれそうになったりして。
なんだかんだ歯を食いしばってこの6年半生きてきたんだなと振り返って、自分を
よしよしと慰めてみたりして。少し、自由になれた気がする。
麹もかなり日が経ってしまったものなんだけどどうでしょうか。おいしくなぁれ。
ここに、落ち着けるように、と、願いを込めて
熟成に時間のかかる、味噌を仕込むことができたのだから、ここには長くいられるのかな?オランダに長くお世話になりたいなぁ。そんな願いを込めて作った1キロのお味噌を、家族みんなでいただく日が、楽しみです。
ひよこ豆で、麹たっぷりだから、きっと甘味があっておいしいのではないかな。
2017年7月7日(こんな夏に仕込んで平気だろうか)に仕込んだお味噌が、また、私たちの未来を支えてくれることでしょう。
本当はね、醤油を仕込むのが夢なのよ。最短で1年、本当は2年熟成させたほうが良いから、私の中では定住者の仕事というイメージ。いつかたどり着けますように。