参議院選挙は7月10日。今回の選挙は、18歳から投票できるようになった初めての選挙であり、改憲が争点になっていて、是非投票をしたいそんな選挙です。今日は外国に住んでいる場合の選挙について。悔しい思いをしたので、書き記しておきます。
在外選挙とは
海外在住の方が投票することを在外選挙といいます。日本国籍を有する18歳以上で、在外選挙人名簿に登録されて、在外選挙人証を持っている場合、登録可能です。海外転出届を出していて、日本に住民票がないことが基本です。
この在外選挙人名簿に登録するのは、選挙が行われる(基本的に)3ヶ月以上前に、大使館などの在外公館に登録手続きに行く必要があります。申請をしてから、手元に在外選挙人証が届くのに2ヶ月。
外務省の在外選挙に関するページはこちらです。
在外選挙人名簿の登録が結構大変
大使館まで行くのに、何時間も、場所によっては1日?かかる場所もあり、選挙のために何度も在外公館に赴くのは大変。選挙の3ヶ月以上前に前もって定住して、申請に行く必要があります。
直接各地域の選管に、直接郵送申請という方法もあります。EMSの書類便でやりとりして、自分の投票権を行使するために3000円以上の送料がかかります。しかし、郵便が無事に届く国なんて、限られているのが現状。
といっても、日本国籍を有し、大事な選挙権を持つ以上、投票したいと考える在外邦人はとても多いです。
現在一時帰国中。私達のケース
9月20日にインドネシアを出国し、間にVISA RUNを2回挟みながら5月17日まで台湾に滞在していた私達。台湾では、在外選挙人登録をしていませんでした。
日本と台湾とは正式な国交がないので、大使館はなく、交流協会がその窓口になっています。
実は、大使館がないから投票できないという、どなたかの記事を読んで、「思い込み」をしていたのです。ちゃんと調べずに。
色々調べてみたのですが、
「在外選挙人登録をしていれば、一時帰国時にも投票が可能」らしい。では、在外選挙人登録をしていないで、一時帰国の時にはどうなのか。
今回の選挙、なんとかしたい!
私の小さな一票だけど、改憲には反対したいし、絶対に間違ってはいけない選挙な気がする。
改憲草案をみると、じわじわ大変な気持ちになる。
ということで、日本に到着してからすぐに、私が海外移住届けを出した(最後の住民票所在地)である相模原市の選挙管理委員会に問い合わせをしてみました。
お問い合わせをいただきました、
「海外在住者一時帰国時の投票について」
につきまして、次のとおり回答させていただきます。
選挙で投票するためには、投票権があることの他に、
選挙人名簿または在外選挙人名簿に登録されていることが必要となります。
現在、海外へ相模原市から転出されていて、
在外選挙人名簿の登録が無い状態とのことですので、
今回の選挙で投票できる可能性があるのは、
相模原市の選挙人名簿登録がまだ抹消されていない場合のみとなります。
選挙人名簿の登録は、転出後4か月を経過すると抹消されますので、
今回選挙では、平成28年2月22日以前に転出されている場合は、投票することができません。平成28年2月23日から3月9日までに転出されている場合は、
転出後4か月が経過する日までは、お住まいだった区において期日前投票のみ可能です。
例えば、3月2日に転出されている場合は、
7月2日までは期日前投票ができますが、7月3日以降は投票できません。
3月10日以降に転出されている場合は、お住まいだった区において、
国内の選挙人と同様の方法で投票ができます。
なお、前述の取扱いについては、
公職選挙法の規定によるものでございますので、全国共通の扱いとなっております。今後、在外選挙人名簿の登録をご希望される場合は、
お住まいの地域を管轄している領事官を通して、
最終住所地の選挙管理委員会へ登録申請をしていただく必要がございます。
在外選挙人名簿の登録には、日本国民で年齢満18年以上、
お住まいの領事官の管轄区域に引き続き3ヶ月以上住んでいることが必要となります。
なお、選挙の公示日から投票期日までは、在外選挙人名簿への登録を行うことができません。
申請に必要な書類等につきましては、
外務省のホームページやお住まいの地域を管轄している領事官へお問い合わせください。
がーーーーん
投票できない。。。。
1ヶ所に3ヶ月滞在していないと投票できないというのは、今、流行のノマドワーカーや、世界をあちこち飛び回っている人にはやはりハードルが高いですね。海外在住者も、海外をあちこち飛び回っている人も、日本国籍を有する人間なのに、なぁ。。。
国のあり方というのは、海外在住の場合でも、生活にしっかりかかわってくる。9条の問題なんて、命に関わる問題。
自分で投票できないけれど
今回選挙権がないということ、結構精神的にコタえています。
昔は、選挙なんて行っても、世の中なんて何も変わらないと思っていたし、実際に投票にいかない時だって何度もあった。今だって、たまに「もう選挙の結果なんて決まってるんでしょ」みたいな気持ちが出てくることだって、あるよ。
それでも、諦めたくないな、未来に希望を持ちたい。そう思う。
自分とまるっきり同じ考えの候補者なんていないと思う。それでも、この人になら私の望む未来を、一緒に創っていけるかな。そう思う人に投票するのが選挙。それは、地に足を付けて、自分の望む未来をみつめる、すごく大切な「自分を見つめる」こと。
子ども達にも、いろんな方の選挙演説を聞かせてみようと思っています。
できるだけたくさんの選挙演説を耳にして、どんな結果になるか、最後まで目を離さないでいようと思います。
神奈川選挙区の立候補者のアンケート、とても分かりやすいです。参考まで。