アンネの日記と思春期と。毎日の国際交流から

日本国民が、国会の動向に目を離せなかったここ数日。6月14日は、アンネの日記が書き始められた日からちょうど75年だったということを、長男から教えてもらいました。本がお手元にある方、見てみて!1942年6月14日から日記が始まっています。

思春期とともにあった、アンネの日記

アンネの日記を一番最初に読んだのは、確か小学校5年生。それから、読み終えてはまた最初から、と繰り返し読むことを何度も繰り返しました。高校生になっても時折読んでいました。

私は本の虫で、何かの本を読んでいないと気が済まない子どもだったのですが、
本1、本2、本3、アンネ、本4、本5、アンネ みたいな感じで、まさに思春期の生活の中にアンネの日記がありました。読みすぎw

高校生の時に付き合っていた彼氏が、そんな私の好みを知ってか、シンドラーのリストがDVD化されたらすぐにレンタルしてきてくれて、ふたりでどんよりした気持ちになりながら鑑賞したのをまだ覚えています。

その本がですね。母が若いころの持ち物で、とっても古いものです。違う訳のものや完全版も図書館で借りて読んだことがあるのですが、私の中のアンネの日記は、これですね。

沖縄、バリ島、台湾という暮らしの中で、ずっと連れ歩いている本というのがいくつかあって、そのうちのひとつが、この本です。今は、長男の部屋にあって、彼も何度も読み返しているようです。

世の中の悪を知りたい、という時期

いわゆる中二的な時期になると、世の中の悪みたいなものを知りたくて、アンネの日記から派生して、ナチス関連の本を読み漁っていた時期もありました。様々な角度から見た歴史考察やヒトラーの人となりなど、図書館で関連書籍を片っ端から借りてきて。

この思春期の「世の中の悪」を知りたい時期って、面白いなぁ。世の中の因果関係を知りたくなったり、反体制というか、既存のものに反発する心を持ったり。今はインターネット時代ですから、もっぱら長男は「陰謀論」的なものに興味があるようですね。

この時期は「世の中に義憤を持つこと」がとても大切だと伺ったこともあるので、静観しています。ただただ「自分が体験していないことは、本当かわからないんだよ」って言いつつ。

13歳の国際交流。個人間から平和を

アンネの日記が書き始められた、という話、長男の学校でのトピックのひとつだったようです。中東からの子どもたちも多い移民学校、戦争の話などはデリケートな話だと思うのですが、触れたようですね。「神風特攻隊」とか、知ってる子がいてびっくりした、と言っていました。

息子の中国人の友達が、うちの息子と友達になるまで、「日本は大嫌いだった」と言っていたそう。そうやって、政治や国を越えて、個人間で育んでいってほしい世界平和というのは、あるよなぁ。。。

次男も先日3年前にシリアから来たの子の家に遊びに行きました(ごはんおいしかったー)
この国にいたら、これがリアル。この多民族国家のオランダで、世界中の子と仲良くできる価値観を育てられたなら、それは親が子どもにあげられる、最高の教育だと思ってる。

どの土地にでもある、悲しみを

私はまだオランダの歴史についての学びが全然浅いのでお恥ずかしいのですが、オランダはドイツに占領されていて、1945年5月5日が解放記念日(いわゆる終戦記念日)とされています。私が住んでいる地域も、たくさん被害のでたエリア。町に記念碑もあるし、町中に子ども向けにも、戦時中を知る街歩きの看板が立っています。

ドイツ軍と同盟を結んでいたのが、日本。自分たちの国がしたこと、という重たいものについて、子どもたちも学校などで話をしたりすることが、今後きっと出てくるかもしれません。私たちがいままで住んできた、インドネシアや台湾は、日本が占領してきた国で、そこでもたくさん考えることがありました。ここでも、また、そう。

これは教えていただいて、まだ読んでない本です。オランダ人女性たちも、日本軍により従軍慰安婦とされていた方がいたそうです。

私はほかの国の人と、日本の歴史的なものについてディスカッションする機会はまだありません。歴史的なものはないけど、原発事故や政治の話はあって、そのたびに、悩むんです。英語もろくにできないし。歴史や政治については、それぞれの捉え方とそれぞれの価値観があって、そこには怒りや悲しみがあって。

子どものころから、興味のある記事は新聞も切り抜いてとっておいたり、レポートを作成したり、親とも話したり、かなり社会問題については意識を向けてきたんですけどね。どれだけ自分が日本という国の在り方について、昔から考えているようで考えてこなかったかってことを突きつけられる気がする。はぁ。

アムステルダムにある、アンネフランクハウス

オランダに住んでいるのに、まだアンネフランクが実際に隠れて住んでいた、Het Achter huis (オランダ語で後ろの家)は、まだ行ったことがありません。自分の中では、「遊び半分ではいけない場所」というくらい、思い入れが強すぎて。

でもね、長男とデートで行けたらいいなと思っているんです。この秋にでも。

お読みいただきありがとうございます。

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