前回はウェブサイトをページ丸ごと翻訳する方法について、ご紹介しました。今日はさらに便利な携帯からの使い方、そして注意点などをご紹介します。今日の画像もクリックすれば大きくなるのでご利用くださいね。
紙の書類を翻訳するのに、携帯からGoogle翻訳を使う
携帯のこの機能を知ったのは、台湾在住時代。その後、オフラインで使えることを知ったのは、インドをはじめ世界中のバックパッカー旅を企画している、バリ島友達のリュウサイくんのサイト。
リュウサイくんのサイトは、「世界のあちこちを旅する人」には有用な情報が盛りだくさんで、パックパックの荷物から、病気のこと、クーポン、格安チケット探しまで。私がCHAT SIMの情報を教えてもらったのも、リュウサイくんのサイトです。いつかは私も企画参加して、インドいきたい(一人で行く勇気はないからね・・・)
世界中どこでも使えるCHAT SIMの記事はこちら
https://hitomiarai.info/2016/06/01/post-1566/
という話はおいといて
Google翻訳アプリを使ってみよう
Google playから、Google翻訳アプリをインストールします。使う時は急なことが多いので、デスクトップに配置。
Google翻訳の使い方あれこれ
翻訳したい文字を打ち込んで使う
これは普通の使い方。翻訳したいテキストを打ち込んで、自分の理解しやすい言語に変換します。これがオフラインでも可能ってのが、前出のリュウサイ君の記事です。
入力すればすぐに変換されます。
日本語はこれ
英語にするとこんな感じ
画像からも翻訳ができるのがポイント
文字を打ち込むのだって結構大変なんです。はじめての言語は、自分の想像のつかない順番でローマ字が出てくるし。オランダ語は、長いし。その場合はこの機能をどうぞ。
この書類を翻訳してみます。これは次男宛てに来た、保健センター?のようなところの書類。何を書いてあるのかわからないー(ちなみにこれが10枚あります。げっそり。)
左下にあるカメラマークを置くと、カメラが起動します。翻訳したいところにあわせて、カメラボタンを押します
画像の中にあるオランダ語が検出されます。一文だけとか、単語だけ知りたい場合は、知りたい単語を指でなぞればオッケー。全文翻訳したい場合は、「すべて選択」を押します
翻訳されました。日本語だとこんな感じ。変な言葉になって意味が取りにくいときは、英語にするとわかりやすい。
英語にしたらこんな感じ。これで書類を解読していきます。
音声翻訳、手書き翻訳もできるよ
下の画像真ん中には、マイクマークがついています。私は日常的に使うことはないのだけど、音声を拾って、それを翻訳することも可能。右側にあるのは手書きマークなので、手書き翻訳も可能。至れり尽くせりです。
Google翻訳は信じちゃいけない?注意すべきこと
翻訳ソフトというのは、あくまで「単語の羅列をダイレクトに翻訳したもの」になると思うので、正しい翻訳がされていないこともあります。正しい文章ではないけど、「何を言いたいのか」という、大体の意味を取ることはできます。また、スキャンを使う場合、きちんとスキャンできていなかったりすることがあるので、注意が必要。そういう場合は、一文づつスキャンするようにして(スキャンしたくないときは無地の紙で他の部分を隠します)翻訳をかけていきます。
おすすめ書籍、日本から運んできたオランダ語勉強のためのもの
勉強のついでに、家に届く書類を片っ端から辞書を引いて読み込むことも大事だと思うのだけど、そもそもオランダ語が分からなすぎるのと、書類の量が多すぎる。単語を読んで引いたところで、あまり頭に入るやわらかい脳みそじゃない。他にやることもたくさんあるし・・・
それなので、書類の難易度で使い分けています。簡単な(学校からのお手紙など)ものは、音読をして、文の組み立てを見たり、単語を調べて読みます。時間があったら!
定番の指さし会話帳は子どもでも楽しく見ることができます。インドネシア語については、私指さし会話帳しか勉強してなかったです。オランダ語はそうはいかないw
こちらも定番。ニューエクスプレスオランダ語
運んできたのは、なんとこれだけ。あとはこちらで英蘭の辞書を購入したりしています。
在蘭日本商工会議所のオランダ暮らしの便利帳なども、こちらでの生活あれこれや言語についての勉強になります。
移民のためのオランダ語教室にも通っています
次男が通う移民の子のための学校には、保護者向けのオランダ語レッスンがあります。週に1回1時間半、10人ちょっとのクラスに通っています。生徒はみんな保護者仲間!イギリス人、フィリピン人、ギリシャ人、イラク人、インド人、インドネシア人、マレーシア人、ドイツ人、中国人そして日本人と、人種も多彩です。自己紹介からはじまり、季節のイベントのこと、子育てや教育に関することなど、オランダで子育てをしていくのに役立つテーマで学んでいます。
次男の学校はこんなところ【過去記事】
こういった移民同化/融和について、国が積極的に支援しているのはオランダらしいなぁと思います。きちんと言語学習の専門家に倣えて、しかも授業料も半年でたった50€です。
授業自体が英語とオランダ語で、英語も弱い私は、理解できないところもあったりします。わからないところや宿題は、日々オランダ語漬けの長男に聞いて教えてもらいます。逆に彼が日本語での解説を求めている部分を、私が調べて長男に解説したり、一緒になって勉強をしています。思春期の息子と共通の話題があるのはうれしいことです。
英語が通じるオランダだけど、言葉は文化だと思うし、オランダに馴染んでいくためにはやっぱり言葉が大事だなぁと思っています。一歩ずつだけど、頑張ろうと思っています。
まとめ
自営業でのビザの取りやすさや、オランダの子育てのしやすさもあり、友人や縁ある方から、オランダ移住を考えているんだけど・・・というメッセージをいただくことがあります。
我が家のようにビザ申請については弁護士事務所にお願いするとか、移住手続き全般をエージェントにお願いするとか、色々なケースがあると思いますが、オランダでの暮らしを立ち上げるには、やっぱり言葉。あとはコミュニケーション力、だと思います。そして繋がりが必要、人の助けなしでは生きられないと実感します。それは、オランダだけじゃなく、バリ島でも、台湾でもそうでした。本当にたくさんの人に助けてもらってる。
インターネットがこんな便利ではない時代に移住された方は、本当に苦労されてここに来たんだろうなぁと思います。私たちはこんな便利なツールと、すでに住んでいらっしゃる方の知恵をお借りすることができて、幸せだなぁ、ありがたいなぁと。
この時代でなかったら、子どもを連れて海外には出なかったのかもしれないなと思います。この記事がみなさんのお役にたてたら、幸い。移住だけでなく、ご旅行の時などにも使ってみてくださいね。